うつ病(鬱病)の約75%(約3/4)は睡眠障害にかかると言われています。
眠れなくて(不眠)寝不足になってしまったり、逆に寝すぎてしまい(過眠)次の日遅刻してしまったり、その両方が頻繁に起こり昼夜が逆転してしまったりと、生活に支障をきたす症状です。
今回は睡眠障害の基本と種類、症状の違いをわかりやすく簡単に説明します。
但し、うつ病や類似する精神疾患の睡眠障害は、健常者がなる睡眠障害とは少し異なる部分もありますので、それに関しては後日、診断方法や治療方法などとあわせて別の記事を作る予定。
本記事で扱う内容はあくまで「一般的な睡眠障害について」です。
Contents
睡眠障害とは何?不眠や過眠、種類と症状を簡単にわかりやすく解説!
人間の三大欲求の1つ「睡眠欲」。※他は「食欲」「性欲」
三大欲求に含まれている事から、心身の状態を維持する為にも睡眠が大切である事は言うまでもありませんが、この睡眠に障害が起こると不眠症や過眠症になります。
結論から言いますが、睡眠障害とは・・・
「不眠症」「過眠症」を含めた睡眠(眠り)に関わる病名の『総称』
・・・であり、睡眠(眠り)が関わる症状や異常行動のほぼ全ての事を差します。
また、国立精神・神経医療研究センター病院の亀井雄一先生によると、睡眠障害の数はなんと68個に及ぶそうです。
ただ、主な症状や診断名は下記の6種類に分類できるとの事。
□不眠症
眠れない、寝つきが悪い、途中で目が覚める、眠りが浅い・・など
□中枢性過眠症(ちゅうすうせいかみんしょう)
いわゆる「過眠症」です。しっかり寝ているのに仕事中や日中の居眠りや睡魔が酷い・・など
□睡眠関連呼吸障害(すいみんこきゅうしょうがい)
息が止まる(睡眠時無呼吸)、大きないびき・・など
□睡眠関連運動障害(すいみんかんれんうんどうしょうがい)
睡眠時の身体の動きが悪影響して眠りの質が悪くなる、脚のむずむず感や不快感・・など
□睡眠時随伴症(すいみんじずいはんしょう)
主に睡眠中の異常行動、夢に反応して大きな声で叫ぶ、動く・・など
□概日(がいじつ)リズム睡眠障害
昼夜の睡眠リズムがマッチせず元に戻せない、遅寝遅起きになってしまう・・など
睡眠障害と「不眠症」や「過眠症」などの違いを例えると・・
つまり、「睡眠障害」と言う病名は存在しないのですが、病名がまだ診断されていなかったり、特定はできないけど「睡眠に関わる病気」だとわかっている場合などに使われる言葉です。
「睡眠障害」と言う言葉は、要は我々で言う「精神疾患」や「メンタル疾患」と言う言葉と同じ。
例えば、メンタル系の病気を経験した芸能人がいたとして、「うつ病だった」とか「適応障害だった」と詳しく知っていれば病名を言いますけど、わからないとか忘れた時は「精神疾患だった」とか「メンタル疾患だった」とか言いますよね。
でも実際「精神疾患」とか「メンタル疾患」と言う病名はないですよね?。
それと同じ事です。
食べ物の「パン」の種類は、「食パン」も「フランスパン」も「クリームパン」も「クロワッサン」もあります。
でも、「食パン」や「フランスパン」を「パン」と総称で呼ぶ人もいますよね?
この場合は「パン(総称)」が「睡眠障害」、「食パン」や「フランスパン」が「不眠症」や「過眠症」にあたります。
上記が理解できれば、「睡眠障害」と「不眠症」や「過眠症」の違いが『総称』と『病名』の違いである事は理解できると思います。
「不眠症」「過眠症」の種類と症状は?
それでは睡眠障害と不眠症・過眠症の違いがわかったところで、次は睡眠障害の中でも、特に気になる方が多いであろう「不眠症」と「過眠症」の種類や症状について解説します。
それぞれの種類や症状詳しく具体的に書くと、それだけで1つの記事が出来上がるくらいボリュームがある為、本記事ではざっくり説明。
詳しい記事はいつか書く事が目標と言う事でご了承下さい(;^_^A
不眠症の種類と症状
不眠症には4つの種類があります。
- 入眠困難(入眠障害)
- 中途覚醒
- 早朝覚醒
- 熟眠困難(熟眠障害)
中途覚醒なんかは、あまり知らなくても名前を聞いた事がある方は結構多いと思いますが、下記で解説します。
入眠困難(入眠障害)
読んで字の如くなのですが、入眠する事が困難になる症状。
布団に入ってから眠りにつくまでに1時間以上かかってしまう方は入眠困難(にゅうみんこんなん)に該当します。
中途覚醒
こちらも読んで字の如く途中で目覚めてしまう症状ですが、睡眠障害の中で最も多い症状が中途覚醒(ちゅうとかくせい)。
眠っていて、夜中に何度も目が覚めてしまう(起きてしまう)方は中途覚醒に該当します。
早朝覚醒
早朝覚醒(そうちょうかくせい)は早く目が覚めてしまう症状。
目的の起床時間の2時間~4時間程で起きてしまうケースが多いです。
例えば毎朝6時に目覚めるのが望ましいのに、深夜2時とか4時に起床してしまい、そのまま眠れずに疲労やストレスが溜まってしまいます。
熟眠困難(熟眠障害)
睡眠時間はしっかりとっているのに、眠った感じが全くしないのが熟眠困難(じゅくみんこんなん)です。
朝が来ても全然疲れが取れず、昼間は頭がぼーっとしてしまいます。
過眠症の種類と症状
実は過眠症にも症状の種類があるのですが、コチラは不眠症と違って恐らく聞いた事が無いモノばかりだと思います。
主なタイプは3つです。
- ナルコレプシー
- 特発性過眠症
- 反復性過眠症
「ナルコレプシーってなんですか?」って感じですよね(;’∀’)
それらについても下記で解説します。
ナルコレプシー
少しややこしいのですが、ナルコレプシーの中にも4種類あります。
それが下記です。
□入眠時幻覚(にゅうみんじげんかく)
夢と現実の区別がつかなくなり幻覚を見たりする
□睡眠麻痺(すいみんまひ)
意識があるのに体が動かなくなったりする
□睡眠発作(すいみんほっさ)
「歩きながら」や「作業をしながら」など、どこでも寝入ってしまう
□情動脱力発作(じょうどうだつりょくほっさ)※カタプレキシーとも呼ぶ
笑ったり怒ったりした時に力が抜けてしまう
ナルコレプシーは「1型」とか「2型」も存在していて、それだけで結構なボリュームの記事が書けそうなくらいの内容なので、とりあえずは「そんな症状もあるんだなぁ・・」くらいでとどめておいて下さい(^^;
特発性過眠症
特発性過眠症は、昼は眠気や居眠り、夜間は10時間以上の長時間睡眠が必要になってしまいます。
居眠りして起きた後も、スッキリしない場合が多い。
反復性過眠症
反復性過眠症になるケースは珍しいのですが、症状としては強めの眠気が3日~18日間ほど続き、一度は自然に回復します。
しかし、タイミングは様々ですが、その後再び強めの眠気が数日間続き、それが繰り返される症状です。
運営者の体験談&まとめ
「睡眠障害」と言っても、その中には本当に様々な症状があるんですね。
僕の場合は不眠よりも過眠の傾向が全然強いので、この記事を作成するにあたって色々知らなかった事を学びました。
例えば、「特発性過眠症」の10時間以上の睡眠はありませんが、昼間の眠気はいつも感じていますし、ナルコレプシーの「睡眠麻痺」なんかは結構覚えがあるんですよね。
「金縛り」と言ったら大袈裟かも知れませんが、睡眠中に起きようとしても意識があるのに一時的に息も出来ず身体が動かない事がたまにあります。
もしかすると、自分も何かしらの睡眠障害はあるのかも知れませんね(;^_^A
今回は睡眠障害の基礎知識みたいなモノなので種類や症状の解説だけでしたが、また時間のある時に対策なんかも作りたいと思います。
まとめ
それではまとめます。
□「睡眠障害」とは睡眠系の病名の総称
□不眠症の種類は4種類
□過眠症の種類は3種類
□対策などは別記事作成予定
・・・こんなところでしょうか。
睡眠障害は過去記事で書いた「レム睡眠とノンレム睡眠」も深く関わりますので、良かったらそちらもご覧下さい。
以上、睡眠障害とは何?不眠や過眠、種類と症状を簡単にわかりやすく解説!でした。
SNSで記事のリンクを貼って拡散してもらったり、下のボタンをポチっと押してもらえるだけでサイト運営の後押しになります(*´▽`*)♪
良かったらご協力お願い致します(*^^)v
※10/3027サイト
【2019年8月20日現在】
※4/211サイト
【2019年8月20日現在】
サイト開設から僅か20日間で両方のランキングで10位以内に入る事ができました(*´▽`*)☆
皆様、いつも応援の後押しありがとうございます!!m(__)m
※「日本ブログ村」と「人気ブログランキング」は”1日1ぽち”で大丈夫です♫
リンク先のサイトに飛びますが、興味無い方はすぐ戻っちゃって下さい(*^^)b