「双極性障害(そうきょくせいしょうがい)とは何?」
昔は「躁うつ病(そううつびょう)」と呼ばれていた精神疾患ですが、うつ病に比べて知名度は低いですよね(;^_^A
しかも、メンタル系のサイトを見ても、内容が難しくてイマイチわからない。
今回はそんな僕も現在闘病中の病気について、1型・2型の種類も含めてわかりやすく簡単に説明・解説したいと思います。
Contents
双極性障害(躁うつ病)とは?わかりやすく簡単に説明【1型、2型】
双極性障害(躁うつ病)は、うつ病と比較するのがわかりやすいと思います。
僕は以前の記事でうつ病を簡単に伝えた際「生きる気力が無くなる病気」と表現しました。
では双極性障害は?と言うと、「生きる気力が無くなる」に加えて・・・
たまに「人生破滅のリスク」や「命の危険」と引き換えに元気になる病気
・・・です。
双極性障害は後述する「躁状態」「軽躁状態」以外の症状は、基本的に”うつ病とほぼ同じ”と言う認識で問題ありません。
大きな違いとしては・・・
・躁状態、軽躁状態がある
・完治しない(※寛解はする)
・依存症を伴う場合が多い
・・・このあたりだと思います。
完治しない(※寛解はする)とギャンブル、異性、買い物、アルコール、薬物などの依存症という2つの項目に関しては詳細は説明が長くなると思うので、本記事では少し触れる程度にしておきます。
双極性障害は「完治」では無く「寛解」
まず「病気が治るか否か?」は特に気になるところですよね。
結論から言うと「完全には治らないけど、治療次第で症状自体はかなり良い状態まで改善する」という事なので、決して悲観はしないで下さいね(^^)
「うつ病」は完治(病気が治ること)がありますが、「双極性障害」は完治する事が無いとされていて、「病気とうまく付き合う事が大切」とも言われています。
病気と一生涯付き合う事も考えなければなりませんが、寛解状態(症状がかなり回復した状態)で社会生活に復帰された方々も存在します。
依存症(合併症)
次に依存症についてですが、双極性障害は合併症(伴っておこる症状)になる可能性が高く、「アルコール」「異性関係」「買物」「ギャンブル」「薬物」などへの「なにかしらの依存症」を併発(同時に発症)するパターンが多いです。
また、それ以外にも「不安障害」「摂食障害」なども併発する事があります。
躁状態(Ⅰ型)と軽躁状態(Ⅱ型)
双極性障害は「躁(そう)」や「軽躁(けいそう)」の状態と、「鬱(うつ)」の状態が交互に繰り返される病気で「1型(Ⅰ型)」と「2型(Ⅱ型)」があります。
「躁状態」「軽躁状態」と「1型」「2型」
双極性障害の最大の特徴は「躁状態」と「軽躁状態」。
双極性障害1型は主に「躁状態」、双極性障害2型は主に「軽躁状態」になります。
つまり躁状態はうつ状態の真逆、軽躁状態はうつ状態の(ほぼ)逆の症状と言えます。
どちらも普段はうつ状態で気持ちが落ち込み、暗くなり、何もしたくないと言う状態。
しかし、なにかしらのタイミングで突然気分が変わり、気分が凄く明るくなり、言葉数も多くおしゃべり(多弁)になり、「自分はなんでもできる」と思い込み、外出、遊び、仕事など、気が大きくなり普段できないような事が出来る様になります。
人によっては何日も眠らずに行動できたりもします。
・・・これを聞くと、「体調の良い日が増えるのは良い事では?」と思われる方もいると思いますが、問題はここで双極性障害患者が起こす行動にあります。
躁状態、軽躁状態にとる行動
ここからが双極性障害の恐ろしい部分なのですが、双極性障害が躁状態の時にとる「よくある行動」を下記にまとめます。
・異常に気分が明るくなる
・とにかくやたらと喋る(多弁)
・「なんでもできる!」と思い込む(万能感)
・金遣いが荒くなる(散財)
・不特定多数の異性と肉体関係を持つ(性的逸脱)
・犯罪を起こす(トラブル)
上記「躁状態」「軽躁状態」はエネルギーを極端に消耗したり、同状態に起こした行動には後悔が伴う為、自暴自棄になります。
つまり、これらの症状が治まった後は必ずと言って良い程、普段のうつ状態よりもさらに気分が落ち込むと言う事。
それが引き金になり、希死念慮に襲われる人も多い為、「人生破滅のリスク」や「命の危険」と引き換えに元気になる病気なのです。
では症状を具体的に解説します。
異常に気分が明るくなる
普段の落ち込みが嘘の様に気分が明るくなります。
但し、周囲が「異常」と感じる程です。
運営者の体験談
僕が経験した時は「やっと病気が治った!」と大喜びして、買物の為外出した時あまりに嬉しくて涙を流しながら歩いていました。
とにかくやたらと喋る(多弁)
健常者の方にわかりやすく言うと、常に喋る事で有名な芸能人の「明石家さ〇ま状態」ですね。
その時本人に悪気は無いのですが、大抵の場合、相手にとっては迷惑だったりします。
運営者の体験談
主は病気以前から電話があまり好きでは無く、病気になってからは特に嫌いでした。
しかし、軽躁状態になった時は、嬉しくて友人に電話をして、気が付いたら通話時間が8時間に及んでいた時があります。
なんでもできると思い込む(万能感)
わかりやすく言うと「神になった感じ」ですね。
本当に「自分に不可能は無い」と思ってしまいます。
よくあるのは突然「小説家」や「芸能人」になる事を目指す行動。
もちろん、目標があるのは悪い事ではありませんが、周囲の人達からみたら、その人がそんな発言をする性格では無かったり、実力が全く伴ってなかったりします。
運営者の体験談
実はベターなのですが、かくいう僕も「小説家」を目指しました(;^_^A
多分アレは軽躁状態だったのだと思います。
1日、2日くらいはパソコンのWordで物語を書いていたのですが、3日後くらいには全く手をつけなくなりましたね(笑)
金遣いが荒くなる(散財)
これは前述したギャンブル、買物、異性、アルコールなどへの依存症も関わりますね。
気持ちが大きくなっている為、他人に食事や物をオゴってあげたり、生活に必要の無い(絶対に使わない様な物)を買ってしまったりします。
高額な品でも「車」や「家」、普段は慎重に考えて買うようなモノも簡単に購入を決断してしまったりします。
運営者の体験談
個人的にはこれがもっともつらい症状でしたね。
確かに大好きなゲームの本体やソフトをやたらと購入していた時期はあるのですが、それらは実際にプレイしていたので割り切れます。
一番きつかったのはギャンブルでした。
元々趣味にしていたパチンコやパチスロなのですが、病気になってから気持ちのブレーキが効かなくなり、貯金を使い果し、手を付けてはならないお金に手を出し、約100万円借金を背負う事になりました(;´Д`)
不特定多数の異性と肉体関係を持つ(性的逸脱)
こちらも同じく依存症が関わります。
普段は異性関係に消極的な人でも、躁状態・軽躁状態では積極的になる事があります。
「寂しさを紛らわす為」「欲求を満たしたい為」理由は様々ですが、恋人や結婚相手がいながら浮気をしてしまい、後々トラブルになってしまったりします。
また、同じ理由で男性はキャバクラや風俗、女性はホストクラブにハマったりもする。
運営者の体験談
僕の場合はそこまで顕著に出なかった様に思います。
しかし、YOUTUBE配信などに来られる同病の方に聞くと、やはり性的逸脱経験者は非常に多いです。
自分の場合は前述したギャンブルに欲求が集中してしまったのかも知れませんね。
犯罪を起こす(トラブル)
気分が大きくなっているから、普段はおとなしい人でも、なにか気に入らない些細な事でも喧嘩を売ったりしてしまい、それが暴力事件に繋がってしまったりします。
「なんでもできる」と思い込んでいるので、普段は理性で抑えている欲望を解放してしまい何かしらの犯罪に巻き込まれたり、自分から犯罪を起こしてしまう事もあります。
運営者の体験談
僕の場合は、正確に述べると色々とヤバそうな気がするのである程度お察し頂きたいのですが、前述した「ギャンブルでの散財」をした際「手を出してはいけないお金に手を出した」と言いましたが、多分それに該当します(;´・ω・)
また、同病の話を聞くと、躁状態の勢いでマンションの屋上から飛び降りた話も聞いた事があるので、くれぐれも周囲の方は状態を注視していただきたいですね。
双極性障害とうつ病は見分けづらい
双極性障害は躁状態や軽躁状態が無ければ、うつ病とほとんど同じです。
なので、プロの医者でも見分けるのが難しいんですよね。
ですから、本当は双極性障害なのですが、医者が診察時に「躁状態」を見た事が無く、本人も自覚がなかったり恥ずかしくて言えず、結果「うつ病」と診断されてしまい、適切な治療をできない場合が結構多いです。
僕自身も実は元から双極性障害だった可能性が高いのかも知れません。
大切なのは「本人が把握する事」と「正直に症状を伝える事」「周囲が気付いてあげる事」
薬や治療方法についての記事は別に書く予定なので本記事では詳しく述べませんが、基本的には双極性障害とうつ病の薬は全く違います。
なので、誤った診断をされた場合は、「適切でない治療」をする事にも繋がってしまいます。
ですから、「本人が症状を把握しておく事」と担当医に対して「恥ずかしくても正直に症状を伝える事」が重要です。
・・・僕はそこが難しくてできなかった為、今後悔しています。
確かに実際にそれを実践するのは凄く難しいのですが、少しでも双極性障害の症状が見られた時に担当医に伝えておけば、「うつ病」と「双極性障害」両方に有効な薬を出してもらえたりもします。
なので、あなたが双極性障害の可能性がある場合は絶対に伝えておいた方が良いです。
あとは、例えばうつ病の人が異常な程のハイテンションだったりした場合、周りの人達に気付いてもらえたらかなり有難いですね。
もしも、うつ病では無く双極性障害の躁状態だった場合、本人は気分が良いので病院へ行こうなどとは思わないんです。
しかし、躁状態が終わった後の反動(うつ状態)を考えると、自殺を考えてしまう可能性もあるくらい危険な状態。
そういった本人が正常な判断をできない状態であれば、周囲の人が「いつもと違うから病院へいった方がいい」と診察を勧めてくれる事が後々本人の為になります。
まとめ
それではまとめます。
□「双極性障害」は「うつ病」+「人生破滅のリスク」や「命の危険」と引き換えに元気になる病気
□Ⅰ型は「躁状態」、Ⅱ型は「軽躁状態」になる
□本人の気分は上がるが、命の危険を伴う
□うつ病と双極性障害の見分けは困難
□自分の症状を把握し、正直に症状を伝えましょう
・・・こんなところでしょうか。
以上、双極性障害(躁うつ病)とは?わかりやすく簡単に解説【1型、2型】でした。
SNSで記事のリンクを貼って拡散してもらったり、下のボタンをポチっと押してもらえるだけでサイト運営の後押しになります(*´▽`*)♪
良かったらご協力お願い致します(*^^)v
※10/3027サイト
【2019年8月20日現在】
※4/211サイト
【2019年8月20日現在】
サイト開設から僅か20日間で両方のランキングで10位以内に入る事ができました(*´▽`*)☆
皆様、いつも応援の後押しありがとうございます!!m(__)m
※「日本ブログ村」と「人気ブログランキング」は”1日1ぽち”で大丈夫です♫
リンク先のサイトに飛びますが、興味無い方はすぐ戻っちゃって下さい(*^^)b